我輩は社会人4年目である。アイデンティティはまだない。

思ったこと書きます。内容も更新も気分次第です。

英文方言和訳のススメ

受験シーズン真っただ中ですね。

受験生の皆さんの中には,英語が苦手な人も多いんじゃないかと思います。

 

別に自分は英語がめちゃくちゃ得意というわけではないんですが,

良い方法だと勝手に思っているものがあるので,紹介してみたいと思います!

 

 

 

タイトルにある通り,名付けて英文方言和訳!!

 

英文和訳の際に,英語と標準語の間に使い慣れた方言の訳を挟むというものです。

 

 

以下に例をあげながら説明していきます。

受験英語で最も一般的ともいえる「英文を和訳しなさい」っていう問題で使えます。

 

 

普通の解答例はこんな感じです。

 

英文:What are you doing?

和訳:(あなたは)何をしているのですか? 

 

このレベルならスッといけるんですが,

皆さんは普段の会話で「何をしているのですか?」って言いますか?

標準語を話す人なら言うかもしれませんが,僕は関西出身です。

なので,この場合だと「何してんの?」ぐらいが自然ですかね。

 

 

問題に気づいていただけたでしょうか?つまり,

標準語を日常会話で使わない人でも試験には標準語で答えないといけない。

 

別に伝わればいいんじゃないか?と思うかもしれません。

しかし例えば,以下の会話を和訳しなさいという問題が出たらどうでしょうか。

 

A: What are you doing?

B: I'm smoking.

 

もちろん正解は

A: 何をしているのですか?

B: タバコを吸っているところです。

ですよね。

 

ところがこれを関西弁で訳すと

A: おい,おっさんなにしとんねん。

B: タバコ吸うとんねん。悪いけ?

となります。

 

喧嘩がはじまりそうな予感。。

Bの人は分煙を守っていなかったのかなとかいろいろ考えちゃって,

もうニュアンスが全然違います(>_<)

 

よって試験では不正解。

でも関西人の会話としては正解。

 

やっぱり標準語で解答しよう,となりますよね。

(普通の人はここまで考えずにそうしていると思いますが)

 

 

でも関西人にとって浮かびやすいのは母語である関西弁の方です。

英語が第2言語なら,標準語は「第1.5言語」とでもいいましょうか。

関西人なら第1言語=母語=関西弁です。

別の方言の圏内にいる方はそこの方言が母語となります。

(この記事内では,使い慣れた方言という意味で母語という単語を使用しています)

 

東京あたりの言葉も厳密には標準語とは異なるかもしれませんが,

非常に似ているのでその方たちは母語≒標準語です。ラッキー。

 

 

改めて,今回紹介するのは,英文和訳の問題を解く際に

問題文(英語)と解答(標準語)の間に,仮解答(母語の訳)を挟むという方法です。

それゆえ東京弁話者は手間が省けてラッキー。

 

What are you doing?

何してんの?

何をしているのですか?

 

このプロセスを踏むのです。いちいち。

時間がかかるような気もしますが,慣れたらむしろこの方がはやいぐらいです。

 

・ほぼ知らない言葉→あんまり知らない言葉

という手順に「よく知ってる言葉」をはさむと

・ほぼ知らない言葉→よく知ってる言葉→まあ知ってる言葉

となるようなイメージで d( ̄  ̄)

 

つまり標準語を自分の住む世界に近づける作業ともいえるかもしれません。

 

ただし寄り道はだめです。

博多人でもないくせに,方言に憧れて

「なんしとーと?」と訳してみて(うーん,かわいいっ///♡言われたいっ///♡)

とかなんとかやってると時間切れになります。受かってからにしましょう。

 

 

参考までに,実際に関西弁を挟むとどうなるかやってみたいと思います。

特に会話文では威力を発揮します。

 

A: Are you going to the sumo tournament in January?

B: Definitely!  I woldn't miss it!

A: お前1月相撲見に行くんか?

B: 当たり前田のクラッカー。マジで見逃されへんねんて!

A: 1月に相撲を見に行くつもりなの?

B: もちろんだよ。それは絶対にのがしたくないんだ。

 

どれぐらい見に行きたいか,その情熱がイメージしやすくなりましたね。

状況がはっきり浮かべば標準語も出てきやすくなるんじゃないでしょうか。

 ※当たり前田のクラッカーがわからない方は勝手に調べてください。

 

 ちなみに,途中の訳はもちろん書かずに頭の中で思い浮かべるだけです。

見た英語に重ねるよりも,浮かべた母語に重ねる方が

標準語の訳出がスムーズになるということが狙いなわけです。

 

 

でも関西弁は時として度が過ぎます。。

 

例えば,次の文の訳は以下の分量で正解です。

 

I can no longer endure that woman. 

もうあの女には我慢がならない。

 

しかしこれを関西人が訳そうもんなら,

「いやもうあの女ホンマわけわからへん。やってられるかあんなもん。今度会うたらどつきまわしたんねん。まあどっちみちあんなババアロクな人生送りよらへんわ。しょーもな。」

 

……長いっすね。一体何があったのか知りたい(笑) 

しかも口が悪すぎて教育にならないですね。

 

 

オススメの方法なんですが,用法・用量はお守りください。

いやきっと関西弁以外ではこんなカオスなことにはならないはず…笑

 

 

 

最後になりますが,ここまで短い会話文を中心にしてきましたが,

長文読解のときには論の展開上キーになる箇所(ディスコースマーカーってやつ)

だけみておけば,いくらか文章の流れを掴みやすくなると思います。

 

however (しかしながら) →せやけど

even so (それでもなお) →いやまあそうはゆーても

this is why (よって) →せやさかいに

in other words (言い換えると) →ちゃう言い方したろか? 

actually (実際) →しょーみ

 

こんな感じですね,よかったら使ってみてください。

 

関西弁以外の方言はわからないので申し訳ないですが,

伝えたかったことは理解していただけたんじゃないかと思います。 

 

一応自分はこの方法を使って大学受験を突破しました。

合う合わないがあると思うので,成果が出なかったと文句を言われても

責任は取れません。あしからず。

 

 

ということで,英文方言和訳のススメでした。 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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